一年ほど前にテレビを見ていると、ステキな庭?美術館?の紹介をしていました。
五分ほどの番組で、始めをよく見ていなかったので、「これ何処?」と、思っているうちに
番組は終わってしまいました。
ネットで調べてみると、比叡山の山頂にある、「ガーデンミュージアム比叡」だということは
わかりましたが、我家からかなり遠そうなので、なかなか行く機会がなかったというか、
決心がつきませんでしたが(^^; 先月・5月下旬にやっと行くことができました。
我家から京阪電車に乗るために、京阪電車の始発駅である淀屋橋まで最短ルートでも一時間弱。
淀屋橋から終点である出町柳へー 出町柳から叡山電鉄のかわいい電車に7駅ほど乗り、そこから
ケーブルとロープウェイで比叡山山頂へー
家から約3時間の道のりでした。
叡山ケーブルは綺麗な緑のトンネルの中を登っていきました。 かなり急な坂。
標高差は561mで日本一なのだそうです。
ロープウェイはちょっと恐い感じでしたが、お天気もよく景色が綺麗でした。
ケーブルは9分ほどなのですが、「ずいぶん高く登ったなぁ〜」と、思えるほど下の町が小さく見えました。
ガーデンミュージアム比叡は、フランス印象派の画家たちの描いた作品をモチーフに
フランス人デザイナーが設計した庭園美術館です。
モネ・ルノワール・ゴッホなど、印象派の代表的な画家たちの描いた絵画45点が陶板で再現して
庭園の中に展示してあります。
南フランスの丘陵地をイメージした庭園や太鼓橋がかかる睡蓮の池・ローズガーデンなど、
7つの庭園にたくさんの花々が咲いていました(*^o^*)
いろんな花が咲き競う丘。
手前の青い花畑が綺麗でした!
写真では美しさが伝わらないかな?
青い花は、わすれな草とルピナスでした。
印象派の中心人物であったモネは、40才を過ぎてからフランスのノルマンディー地方の小さな町に家を持ち
「花の庭」と「水の庭」を作りました。
その庭からたくさんの名作が生まれたのですが、絵画だけでなく庭作りにも並々ならぬ情熱を注いだようです。
そのモネの「水の庭」をモデルにした
「睡蓮の庭」。
水面に映る景色が素敵でした。
睡蓮の池のまわりには、モネの睡蓮の絵が
何点か展示してありました。
池の周りにも、いろいろな花木や草花が
元気よく繁っていました。
プラタナス広場
プラタナスの木陰から琵琶湖が一望できます。
足元のノースポールと
イソトマがかわいらしい**
「パンフレットには1.500種類・10万株の草花が咲き競います。」とありますように花の種類は豊富でした!!
一種類の花が少しずつ植えてあり、どの庭もいい雰囲気でした。
そのため、花の名前の表示があるものの方が少なかったので、「これは何の花?」と、思った時には
わかりにくかったです。(一日に二回、ガーデナーによるガイダンスツアーもあります)
よく園芸書を眺めている私は大体の花の名前はわかりました。
園芸書でしか見たことのない花たちに会えて満足♪でした。
気に入った花たちを紹介します♪
* ラナンキュラス ゴールドコイン *
他のラナンキュラスとは趣の違う原種系の小輪種。
黄色い花びらがツヤツヤ・ピカピカと光沢があって綺麗です。
* クレマチス、モンタナ系 *
ポールなどにからまった白いクレマチスが
満開でした。
モンタナ系は一期咲きなので、この季節なら
ではです。
* クレピス *
ももいろたんぽぽです。
ピンクの花が可愛らしい!
* プリムラピアリー *
個性的な花ですが、プリムラと同じ種類
なのでしょうね。
葉は一般的なプリムラにそっくりでした。
* 宿根ビオラ *
まだ一般的でない宿根ビオラです。
一年草のビオラのはみられない班入りや
色が楽しめます。
* セラスチューム *
銀葉に白い小花で、花壇の縁取りに
ピッタリでした。
* ジャーマンアイリス *
薄いピンクとオレンジの花がステキ
* ダリア ミッドナイトムーン *
銅葉に黄色い花が印象的。
花壇に効果的に植えてありました。
ハーブ畑では羊たちがくつろいでいました(^^) ←置物ですよ!
手前のピンクの花は、タイム。
小さな蜂たちがたくさん集まっていました。
山の上なので気温が低いようで、5月の下旬でしたがバラはまったく咲いていませんでした。
事前にホームページで調べて行ったのですが、「やっぱり・・・」でした。
その代わり、下界?ではとっくに散ってしまった、「こでまり」や「おおでまり」がまだ綺麗に咲いていました。
ビオラもとっくに姿が乱れる季節なのに、まだまだ綺麗で楽しめました(*^o^*)
たくさんの種類の花が花開していたので、「気温が低くて花持ちがいいのかしら?」と思って見ていました。
それともお手入れがいいから?
ちなみに冬の間は雪で覆われ閉園になります。
園内には展望塔、カフェ、ショップもあり、それぞれ楽しめました。
お昼にはルノワールのレシピをもとに作った、「ルノワールのカブのスープ」をいただき、お腹も満足!
花と緑に囲まれて、ゆっくりとした一日を過ごすことができました。
2004.6.10